毎日が、あめちゃん
「のらネコ」から「家ネコ」の地位を獲得した三毛猫のあめちゃん。
彼女との愉快な日々が始まりました。
が、家のヌシである祖父母から言い渡された条件は「家の庭で」飼うこと。
今思えば、反抗してでも家の中で飼えばよかったと、ものすごく後悔しています。
なぜなら、あめちゃんは飼い始めてからちょうど1年後に、家の近くの道路で交通事故に遭い、亡くなったからだ。
「ネコを飼うこと」に対する知識不足が不幸を招いたのだが、当時の私は今よりもお子ちゃまで、飼う条件を決めた祖父母に責任転嫁して、二人を恨んだこともありました。
私の中で、彼女は大事な存在になっていたから、長生きしてほしかったです。
家の中にどうしても上げたがらない祖父母だったが、あめちゃんはそんなことお構い無しで、隙を見つけては家の中に上がりこんじゃうイタズラっ子でした。
宅配の人が玄関の扉を開けた瞬間を狙ったり、一瞬の隙も逃しません。
そんなあめちゃんに何しても無駄だと思ったのか、たまに家の中であめちゃんがウロウロしていても、あまり口うるさく言わなくなっていきました。
あめちゃん、毎朝のルーティーン
高校は電車通学だった私は、田舎あるある、0限目の朝の授業に間に合わせるため、始発の電車に乗って行っていた。毎朝5時起床だ。
その時間には、あめちゃんも既に起きていて、エサをもらうために家の裏口で待機しています。
家に入れてもらうと、まず味噌汁のダシに使ったニボシを母からもらって食べる。
その後、私は毎日カップタイプのヨーグルトを食べていたのだが、そのカップをあめちゃんに渡す。あめちゃんは、カップに残ったヨーグルトを舐めるのが好きなのだ。
ネコはヨーグルトを食べ過ぎると下痢しちゃうので、これくらいで丁度いいのだとネットに書いてあったので、参考にしていました。
食べ終わると、私の膝の上にのってきて、私の食事を邪魔しにきます。
邪魔ですが、カワイイので許します。
そして、最寄り駅に行く途中まで見送りについて来てくれます。
ある場所までくると、ふいっと踵をかえして家に戻っていくのが印象的でした。
庭を駆け回るあめちゃん
あめちゃんは、日中は畑や田んぼ、庭で作業をする祖父母の回りを駆け回る。
本能むき出しだ。
↑こちらの写真は、飛びかかってくる五秒前。
たまーに小屋にもぐりこんで、ネズミを捕まえてくることも。
やっぱりネコだ。突っ込むことが大好きな模様。
つかれると木陰でよく寝ていました。
↑この状態のことを、妹は「アンモニャイト」と呼んでいました。
いつの間にかデカくなってる
あたりまえですが、いつの間にかデカくなっていた。
↑こちらが家に来たばっかりの時のあめちゃん。
↑こちらは貫禄が出てきたあめちゃん。
極めつけは、顔の大きさ。
ぜんぜん違う。
木をつたって二階へ。
庭を走り回るのに飽きたのか、庭に生えている木をつたって二階の窓から侵入するようになった。
おいおい、忍者かよ!
器用に登るんだよこれがまた。
↑こちらは、二階へやってきたドヤ顔のあめちゃん。
二階にある私の部屋までやってきたこともあります。
窓の網戸に爪を引っ掻けて、登ることも覚えます(ヤメテ〜)。
反対側からみると、お腹の毛が白いので、デカイ白い何かがへばりついているように見える。
「妖怪シロトカゲが出たぞー!!!!」
と、爆笑したのを覚えている。
二階から出入りするようになったあめちゃん。
二階にある赤い折り畳みチェアがお気に入りになったようだ。
どっかりと居座っている。
あめちゃんてば、すました顔で愉快なことをしだすから、毎日が楽しい。
たまに背中に乗ってきて、みんなは
「あーた、おふたか〜!」
って言ってるけど、実は嬉しそうだったりします。