あめちゃん

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今日はとあるネコちゃんとの思い出について書きたい気分。
※興味を持ってこのブログを読んで下っている方、この記事はとても長いので注意…。



ある雨の日。
当時高校生1年生だった私は駅で野良猫に会いました。

後に、そのネコは「あめちゃん」と名付けられて私の家に住み始めます。
あめちゃんは、私にとって特別な存在のネコちゃんです。彼女とは、たった一年間しか一緒にいられなかったけれど、たくさんの思い出をプレゼントしてくれました。


出会い

あめちゃんとは、名前の通りに雨ふる夜に出会いました。

高校からの帰宅途中。ザァザァとはいかないけど、傘がいるかな?ってくらいの雨。雨は降っているけど、傘ささなくてもよさそうだな、と判断した私は、駅からテクテク家まで歩いて帰ることに。

なんか…後ろから何かがついてかてる気がする…

と思って振り返ると、痩せた子ネコが「にゃあにゃあ」鳴きながらついてきていた。

この子ネコ、実はこのとき初めて見たわけではありませんでした。
ここ1・2週間、この子ネコは無人駅の近くをウロウロしてて、人が通ると、誰彼かまわずに通りすぎる人々に「にゃあにゃあ」鳴きながらついて回っていました。
時には、人を追っかけてそのまま電車に乗っちゃったのか、電車の中でも見かけたことがありました。よくぞまぁ、もとの駅まで戻ってきたもんです。

そしてここ最近は、駅の待合室に「駅長」と書かれた段ボールが置いてあり、そこにはエサやら毛布やらが置いてありました。たぶん、この駅の近くに住んでいる子たちが、この子ネコをここで飼おうとしてたのだと思います。…一度もその「駅長段ボール」にいる姿を見かけたことないけれど。


「ごめんね~、うち飼えんて思うよ。」

私は、ついてくるその子ネコに申し訳なさを感じながら、家までダッシュ。

振り切ったかと思い、後ろを振り返ると、まだついて来ている。

こやつ…あきらめが悪いな…!!!

ついに、家の前までついてきてしまいました。
今にも家の中に入りそうだったため、玄関を子ネコが入ってくるギリギリでピシャァッと閉めた。それでもまだ、外から「にゃあにゃあ」鳴き声が聞こえてくる。

「なしネコばつれて帰って来よっとね!」
「連れてくっこな!」
「どがんすっとね」
と、母と祖父母は怒り気味。

「勝手にネコのついて来たとて!」
と、イライラしながら反論する私。

ネコ好き妹は、
「え!ネコのおると!?」
と、嬉しそうだ。

父は、
「ノラにしちゃ、綺麗か三毛猫たい。」
と、半分飼うことに反対、半分賛成って感じの態度である。

結局その夜は、明日になったらどっか行くでしょう、ということで、一晩放っておくことにしました。



次の日の朝。
朝ごはんを食べに台所へ向かうと、母が勝手口で何か騒いでいた。

母が味噌汁に入れる野菜をとるために畑へと続く勝手口を開けた所、昨夜の子ネコがその一瞬の隙をねらって家に入ってきたのだとか。


こんなかんじで、
 愛らしく、
 あざとく、
 図太く、
居座り続けてどこにもいかないので、飼うことになりました。

「よし、飼うか!」と言ってくれたのは父で、理由は「ノラにしちゃ、綺麗な毛並みの三毛猫だから」らしい。

でも、確かによく見るとべっぴんさんだ。
ネコの美猫度なんて分からないけれど、なんだかそんな気がしました。


父は、その時期ちょうどガンを患っていました。
私達を心配させないよう、顔にこそ出さなかったが、薬の副作用で毎日苦しそうで。以前よりも家の中の雰囲気がズンと暗くなって、居心地の悪さに自分が耐えきれない時もありました。そんな苦しい時に、この家に舞い込んできたそのネコちゃんには、不思議な縁を感じざるを得ません。

彼女はツンとした美猫にも関わらず、少しマヌケというか、オトボケさんなところがありました。だから、ただそこにいるだけなのに「何しよっと〜(笑)」と、自然と笑顔になるのです。

しかしながら…
今振り返ると、あの子、もしかしたら相当策士なのでは?
その美しい容姿(毛並み)を武器にして、エサと寝床をゲットしたわけだから。



そのネコちゃんを飼うことが決まり、もうハッピールンルンで超絶嬉しかった私は、

「うちが連れて来たけん、うちが名前つくっけん!」

と、命名の権利は絶対に譲りませんでした。
そして、雨の日に出会ったから「あめちゃん」になったわけです。単純。

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