二風谷アイヌ文化博物館は、北海道平取町にある博物館である。
二風谷は、アイヌの聖地と言われている地だ。また、二風谷ダム建設問題のニュースを見て知っている人も多いと思う。
2019年9月、当時大学4年生だった私は、学生最後の夏休みを使って北海道一周の一人旅をしていた。そして、ずっと行ってみたかった二風谷に博物館があると知り、旅程に組み込んだのだ。
当時の私は、目的地までの足が「電車」「バス」「徒歩」の3手段しかなかった。旅中は、「北海道一周を電車で旅することなんて、普通あるのだろうか」と自分がやっていることが阿呆のように思えて仕方なかったが、その自分の青臭ささえ含めても、素晴らしい旅であったと思う。しかし、ほとんどの人は、自家用車やレンタカーなどで行くのが普通かもしれない。
果たして「二風谷アイヌ文化博物館」まで交通機関を使って行けるのか疑問だったが(ちゃんと行けた)、「二風谷アイヌ文化博物館」の公式ホームページには、「JR列車+バス乗継」の方法がシンプルに記載されているので、できないことはないようだった。
この方法、マイナーすぎて需要があるのかすら分からない。しかし、せっかく調べたのにノートに書き留めておくだけではもったいないと思ったため、ここでシェアすることにした。また旅する時に、自分が使うかもしれないし。
※ この情報は2019年9月(平日)のものです。時刻表やダイヤ改正等の可能性もあります。訪問の際は各自で調べて行くようにお願いします。
【行き】二風谷アイヌ文化博物館へ
出典:GoogleMap
スタート地点は苫小牧。ちなみに、前日は登別のゲストハウスに宿泊したので、出発時刻(苫小牧7:54発)までに苫小牧駅まで行く必要があった。スケジュールは以下の通りだ。
【行き】(2019年9月平日)
7:54発|苫小牧駅(日高本線 鵡川行き)
↓
8:22着|鵡川駅
8:38発|鵡川駅(JR代行バス日高本線 静内行き)
↓
9:08着|富川駅(JR代行バス停)
9:23発|富川駅(道南バス停 振内案内所行き)
└ ※ 平日のみの運転
↓
「資料館前」で下車
↓
二風谷アイヌ文化博物館 到着
(約1時間半)
この苫小牧駅7:54発を逃すと、次がないと言うか、二風谷での滞在時間が減ってしまう(日帰りだったため)。
7:54発|苫小牧駅(日高本線 鵡川行き)
ちょっっと、この写真、肥前山口駅かと思ったよ(佐賀県出身)。
ちょい早めに電車が到着。全員降りた後、一旦扉が閉まり、業務作業が終わってからまた扉が開くので、それから乗車できるようだ。
全員降りた後に乗ってしまったので、降りてくださいというアナウンスを聞いて「あ、そういうかんじなのか」とちょっと恥ずかしい。
この時間帯は通学中の地元の高校生で溢れかえっている。電車のローカル・ルール的なものは、私の地元にもあったため、それが分からずにウロウロしている人を見ると「観光客かな」と、高校生の時は思っていたものだ。最近は、逆の立場になっている事が多いが。
8:22着|鵡川駅
鵡川駅からは代行バスになる。鵡川駅に着いてしばらくすると、バスがやってくる。
ちなみに、代行バスはJR運行のため「北海道フリーパス」が使えた(このフリーパスを使って北海道一周の旅をしていた)。とりあえず、富川駅までは「北海道フリーパス」で大丈夫だ。
8:38発|鵡川駅(JR代行バス日高本線 静内行き)
バスの窓からは畑や田んぼの景色が広がる。この日まで、窓からみる景色と言えば牧草地だったが、ここらへんではお米が作れるようだった。
9:08着|富川駅(JR代行バス停)
富川駅は、現在使われていない。線路もサビサビしていた。物悲しくなった。
9:23発|富川駅(道南バス停 振内案内所行き) ※ 平日のみの運転
富川駅近くに道南バス停がある。当時は平日のみの運転だったため、訪れる際は注意が必要だ。時刻表は、道南バスの公式ホームページから確認することができる。
ちなみに、当時の時刻表はこんな感じだった。
「資料館前」で下車、到着
【帰り】苫小牧へ
この時はなんと、二風谷で散々お世話になった女性に車で鵡川駅まで送ってもらった。また散々お世話になっている。本当に、私の旅は色んな人に支えられていて「有難いなぁ。恵まれているなぁ」と思う。
予想外のことだったが、交通機関を使って帰る予定だったので、一応調べはしていた。帰りのスケジュールは以下の通りである。
【帰り】(2019年9月平日)
16:06発|資料館前(道南バス 富川高校行き)
↓
16:38着|富川駅(道南バス停)
17:21発|富川駅(JRバス停 鵡川行き)
↓
17:39着|鵡川駅(JRバス停)
17:53発|鵡川駅(日高本線 苫小牧行き)
↓
18:23着|苫小牧駅
(約2時間半)
帰りの方が乗り換えの待ち時間が長いためか、到着まで時間がかかるようだ。これを一つでもミスすると、帰れなかった…(多分)。
二風谷へはまた行きたい。博物館もとても面白かった。今度訪問する時は、少しアイヌの文化や歴史などの知識を身につけて行きたい。知識があるだけで、展示物もさらに面白く見ることができるだろう。
また、二風谷で出会ったアイヌの方ともたくさんお話ができて、本当にいい思い出になった。
二風谷での会話|イタを彫る男性
二風谷での会話|鹿と“気持ちの問題”
二風谷での会話|アイヌの刺繍と共に生きる女性
今度は、民宿とかに宿泊して、もっと二風谷を満喫したい。
※ 冒頭でも述べましたが、この情報は2019年9月(平日)のものです。時刻表やダイヤ改正等の可能性もあります。訪問の際は各自で調べて行くようにお願いします。