作品のこと。《彼女は何処から来て何処へ行ったのだろう》

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【展示のお知らせ】Gallery美の舎 公募展 -猫と鳥たち-|2023年2月21日(火)〜26日(日)

2023年、一発目の展示。
実は。展示自体が久しぶりなので、ドキドキしています。

言い訳がましいですが、上京してから激狭な部屋で絵画制作を(ほぼ無理矢理)していましたし、無職になって金銭的・精神的に苦しかった時期もありました。そして、初めての業種の仕事に心身ともに慣れるまで時間がかかったりもしまして、全然描けていませんでした。細々と描いてはいましたが、学生時代に比べると、正直、がっかりするぐらい描いていません。

しかし、ようやく!念願の!制作ができる広い部屋に引っ越すことができ、心に余裕も出てきました。今年は大きい絵も描けたらいいな〜と企んでおります。でも!まずは搬入日が近づいてきたこの展示に向けて、作品を仕上げていかねば、です。

「猫」と「鳥」が今回の展示のテーマになっているのですが、私が今回描く4作品は全て「猫」で、10年近く前に亡くなった、実家で一緒に住んでいた愛猫の「あめちゃん」について描きました。

小雨が降る学校からの帰り道、家までついて来たことがきっかけで、一緒に暮らすようになったのですが、1年も経たずして彼女は何処かへ行ってしまいました。今でも、あめちゃんの毛並みを触った時の感覚や鳴き声、あめちゃんが動く度に鳴った首輪の鈴音は鮮明に思い出せるのですが、表現として具体化することはなかなか難しいものです。

これまでも描こうとしてきたのですが、なかなかしっくりくるものが描けず…。時間を置いた今だからこそ、この公募展を見たときに「もう一度描きたい、あめちゃんに会いたい」と思いました。

果たして、自分は納得する絵が描けるのか。それはまだ分かりませんが、今は筆を動かすのみ。

これら4作品はその試みの作品であり、そしてこれからも、私にとって特別なネコ「あめちゃん」は、時折、私の表現の一つとして描かれていくのだと思いました。

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