(2019年)北海道一人旅|4日目

JOURNEY

(2019年)北海道一人旅|3日目 続き

おはようございます。現在朝の4時。本日は釧路の街を探険するつもりでしたが………

うーーーむ。釧路市内の美術館もいいなと思ったのですが、なんか気持ちが乗りません。なんか行きたい所と違う気がします。

というわけで、浜中町に行くことに決めました(!?)

どういう風の吹き回しかというと、昨日、「ルパン三世」のラッピングカーを見て、「やっぱり浜中町行きたい!!モンキーパンチの故郷が見たい!!」と思ったわけです。

ルパンファンとしてやはり行くべきだろう、と謎の意を決しまして。昨夜、急遽予定をガラリと変えました。

ただ、駅から浜中町まで12kmくらいある(笑)

バスは浜中駅始発が9時45分。うーん、ちょっと遅いかな。

というわけで、釧路駅始発の電車に乗り、茶内駅から歩いて浜中町へ向かおうと思います。

12キロ歩いて浜中町にある温泉に入るのを、今日の目標とします!大丈夫か!私!


浜中町へ向かう

ゲストハウスを5時ちょっと前に出発。釧路の街を少しだけ探索しながら駅へ向かおうと思います。ついでに、朝ごはんをコンビニで調達。

2019年9月撮影|釧路
2019年9月撮影|釧路
2019年9月撮影|釧路

なんや、バス停がカッコいい。佐賀もこんなかんじに、ムツゴロウとかワラスボなどをモチーフにしたらどうだろう!?

そうこうしているうちに、釧路駅に到着です。

2019年9月撮影|釧路駅

ちょうど駅が開いた時間でした。確か5時半頃に開いたと思います、多分。

既にけっこうな人が並んでいて、根室へ向かう電車の席争奪戦、みたいなかんじでした。特に進行方向に対して右側の席は、人気です。海と湿原を見ることができるみたいなので。

あと、昨日も思ったのですが、電車の隙間から外のにおいが入ってきます。電車の排気ガス(?)みたいなのだったり、牧場横を通れば牧場独特のにおいがしたり、海が近くなると海のにおいがします。

さぁ、茶内駅に到着しました。来てしまいました(今さら何を)。

2019年9月撮影|茶内駅
2019年9月撮影|茶内
2019年9月撮影|茶内
2019年9月撮影|浜中町へ向かう

現在7時ちょっと前、こういう風景を見ながら歩きます。ただ黙々と、ひたすら歩きます。

牛がいました。

2019年9月撮影|浜中町へ向かう

30分で約3km、なかなかいいペースなのでは?

熊注意の看板があるので、熊鈴を装着します(注意看板なくてもつけた方がいい)。森の中を突っ切る道なので、森から隣の森へ移動する熊と遭遇することもあると思います。

それから、歩道がないので車に気を付けます。何も通らなくて「無…」の時もありますが、車が一度にたくさん来ることもあります。しかもすごいスピードで。北海道の果てしなく真っ直ぐな道路だと、スピード出しがちですよね。


あと少しで半分といった頃、一台の車が路肩に駐車しました。

この車、何分か前に霧多布方面(私と進行方向同じ)に向かっていた車で、私の横をちょっとスピード落とし気味に過ぎ去っていったので、なんとなくその車の記憶がありました。

すると、車の窓からからおばあちゃんが顔を出して、

「乗りな!」と一言。
「え!!!!え!!!!?」と困惑する私。

「一人で歩いてて気になったから、引き返してきたんだよ。」と言うおばあちゃん。なんて優しい人なんだ…。車の中をちらっと見たところ、今から漁仕事に行くのかな?という感じでした。

2019年9月撮影|親切なおばあちゃんの車の中

「男の人だったら、この夏にこの道で3人くらい歩いている人みかけたんだけど。女の子は初めて見たからびっくりしちゃってね〜」

今から霧多布にいる妹家族の手伝いをしに行く所だったそう。妹さんの嫁ぎ先は、昆布漁を営んでいるらしい。というか、今から向かう浜中町は昆布が有名、ということをこの会話で知りました。

途中の、霧多布湿原でしばし停車して下さり、湿原を見て、写真も撮れました。
広大!雄大です!

2019年9月撮影|霧多布湿原

車の中では、私の故郷佐賀のことや、おばあちゃんから聞く霧多布の名所などを語り合い、少しの時間でしたが楽しく過ごせました。

漁業組合前まで送ってくださり、なんと8時に浜中町(霧多布)に到着してしまった…!良い意味で想定外です。むっちゃお礼を言って、「よい旅を」とおばあちゃんから一言頂き、それに対してまたむっちゃお礼を言う自分。

「ありがとうございました。ほんて助かりました。」という言葉でしかお礼できないなんて、となんだかすごくもどかしい気持ちでいっぱいです。今は言葉にしかできないけど、ここでも言いたいな。本当に、ありがとうございました。


浜中町(霧多布)、到着。

港の方へ歩いて行くと、ちょうど昆布漁をやっているようでした。

2019年9月撮影|浜中町 漁港

おばあちゃんのおかげで、私の体力と時間、まだ有り余っています。ということで、霧多布岬に行ってみようと思います。市街地から3kmぐらい。

2019年9月撮影|浜中町 霧多布
2019年9月撮影|浜中町 霧多布

さっき港で見た昆布がトラックに積まれて山の方へ走っていくのを見かけました。この玉砂利を敷き詰めた場所(ムシャカンマ?とかいう名前だった気がする)で乾燥させるのか…!と、一人で納得。

昆布を丘の上まで軽トラで運ぶ時に落っちゃけたのか、歩いていると道路に昆布の切れ端を見かけます。

2019年9月撮影|浜中町 霧多布

ここの道、全部昆布干すのに使っているようです。昆布漁をしているお家は、昆布を天日干しする玉砂利の敷地と、上の写真のような煙突のついた小屋がセットなのでしょうか。こういう風景がずっと続いているので、勝手に「昆布ロード」と呼び始めました。

海と家々が見えます。

2019年9月撮影|浜中町 霧多布

今まで海のにおいがしてたのですが、急になんか獣のにおいがし始めた、と思っていたら、馬がいました。

2019年9月撮影|浜中町 霧多布

↓この馬さん、顎がかいーのかな?めっちゃ顎を柵に擦り付けてる。

2019年9月撮影|浜中町 霧多布

途中、「厚岸道立自然公園」に寄りました。

2019年9月撮影|厚岸道立自然公園

看板横の道を進むと、

2019年9月撮影|厚岸道立自然公園

展望デッキらしきものがあります。

2019年9月撮影|厚岸道立自然公園

登ってみると、「湯沸岬灯台」が見えます。

2019年9月撮影|厚岸道立自然公園 展望デッキより望む

すごくいい景色!!!と同時に虫がすっっごいいる!!!大量にいます!!!自然ってかんじ!!!虫がやばくて、さっさと降りて来ました。ゆっくりまったりと景色をのぞむ…てことはできなかったです(笑)

2019年9月撮影|浜中町 霧多布

今さらですが、「道道」ですね。

黙々と歩いて行くと見えました、「湯沸岬灯台」です。『崖の上のポニョ』を思い起こさせる雰囲気で、かわいいです。

2019年9月撮影|湯沸岬灯台

草刈りしているおじさんがいました。

2019年9月撮影|湯沸岬灯台

すごい所で草刈りしています。灯台までの道がキレイなのは、こういう方々が作業しているからですよね。観光地とはいえ、維持するのって大変だろうな。

灯台の横に道があり、さらに奥へ行くことができます。

2019年9月撮影|霧多布岬へ

ここが先っちょのようです!

2019年9月撮影|霧多布岬

振り返った道も、素敵な光景が広がっていました。

2019年9月撮影|霧多布岬
2019年9月撮影|湯沸岬灯台 霧多布岬

霧多布岬を後にして、一旦市街地へ戻ります。

目的地の一つ、「霧多布温泉ゆうゆ」という温泉施設が11時半から開館らしいので、その時間まで市街地を探険することにしました。

2019年9月撮影|浜中町

勝手に名付けた「昆布ロード」。お昼頃には、ほとんどの場所で作業が終わりつつありました。昆布がずらーっと広げられているので、朝よりも昆布の香りが道に広がっています。

2019年9月撮影|浜中町
2019年9月撮影|浜中町
2019年9月撮影|浜中町
2019年9月撮影|浜中町

これすごいですね。時々、田舎を歩いてると昔の自販機を見かけることがありますが、大体お酒で、コーヒーを売っている(売っていた?)自販機は初めて見たのではないかと思います。「ラテンコーヒー」と書いてあります。

2019年9月撮影|浜中町

私の指が入り込んでますが(笑)青い屋根のラーメン屋さん。

で、こちらはセイコーマートで購入した本日の昼御飯。100円出してお釣りが返ってくるお値段!「北海道のソウルフード!」とポップが謳っていたので、気になって買ってしまいました。

2019年9月撮影|ビタミンカステーラ

2017年で創業100年を迎えた高橋製菓株式会社が製造しているらしいです。懐かしさ感じる素朴な味。美味しいです。なお、水分を持っていかれるのでお茶が必要かと思います。

腹ごしらえをした後、「LUPIN THE 3rd FESTIVAL in 浜中町」を見てきました。

詳細はコチラ▼
『ルパン三世』モンキーパンチの故郷・北海道浜中町で開催「LUPIN THE 3rd FESTIVAL in 浜中町」を見てきた

いい時間になったので、「霧多布温泉ゆうゆ」へ行きます。朝からたくさん歩いて足が疲れたので、温泉で一休みです。温泉が好きということもありますが、今日は特に、今朝車でここまで送ってくれたおばあちゃんのご厚意が本当に忘れられなくて、この街でお金を使ってちょっとでも恩返しできれば、と。

2019年9月撮影|霧多布温泉ゆうゆ

坂を登った先にありました。お昼頃に行ったのですが、温泉の利用者は私だけ。レストランには何人か食事をしている人いましたが、温泉に関しては貸切状態!ゆっくりできました。

2019年9月撮影|霧多布温泉ゆうゆ

アンパンマンだらけのアンパンマン広場。

2019年9月撮影|霧多布温泉ゆうゆ

食券機を観ていると、「こんぶソフトクリーム」という文字が…。気になる。私の数少ない食に対する好奇心〜

2019年9月撮影|こんぶソフトクリーム

ソフトクリームは普通のバニラ。そこに昆布パウダーをふりかけ、そして乾燥した昆布がささってます。コーンにも昆布が混ぜられているようです。

おそらく、ささっている昆布をスプーン代わりにして食べるのだと思います。ささっている昆布をスプーン代わりにして食べていると、おしゃぶり昆布みたいにしゃぶるので、だんだん柔らかくなります。最終的に昆布スプーンも食べるので、スプーンのゴミが出ません。そういうこと?いいですね~

味は基本的にバニラ味なんですが、そこに昆布の塩味が時々入ってきていい塩梅です。ソフトクリームって色んな食材とコラボレーションしやすいんですかね。例えば蕎麦が有名な所は「そばソフトクリーム」を売ってたりしますよね。

さて。のんびりできたところで次の目的地へ向かいましょう。「霧多布温泉ゆうゆ」から「浜中駅」までのバスが出ています。帰りも歩くと、さすがに自分の体力が厳しいようなので。あと、せっかく温泉に入ってさっぱりしたのだからね。

2019年9月撮影|くしろバス
2019年9月撮影|くしろバスの窓から

バイバイ、浜中町、霧多布。とてもいい場所だったので、また行きたいです。

浜中駅に到着しました。

2019年9月撮影|浜中駅

ここまでは完璧でした。ここまでは…


トラブル発生。

根室方面へ行く電車に乗るはずだったのに、釧路方面と間違えてしまいました。

2方向しかないのになんで間違えるんでしょう!?自分っておバカでおっちょこちょいだなァという自覚はありますが、ここまでとは。空いた口が塞がりません。朝から良いことたくさんあったし、順調に見えていたから、なんかやらかしそうだなとは思ってましたが、やはりやらかしました。

今夜泊まる宿のご主人に「電車乗り間違えたから遅れます…」という間抜けな連絡をして、次の電車まで2時間ほど時間があるので、茶内駅内でブログでも書くか、と。

反対方向や!と気づいた時、茶内駅で降りて反対ホームにとまっている根室行きに乗ればいいかと思って降りたのですが、その考えは甘かった。茶内駅で降りてしまったのがダメだった。

降りたとたん、反対ホームにいる根室行きの電車はすぐに出発してしまいました。が、駅内の時刻表を見て納得しました。

2019年9月撮影|茶内駅 時刻表

同時刻に根室行き・釧路行きが発車している。

花咲線は線路が一本で、茶内駅の2線路で調節して走っている。反対方向の電車が来るまで待機し、来たら出発。そういうことか…。

まぁ仕方ないです。旅にはハプニングあった方が、後から話に花が咲きますしね。それに、こういうシステムは地方に行くとよくあるものだから。そういう場所だから仕方ないですね。


2時間待ちましたよ。辛抱しました。乗車してさらに30分電車にゆられ、落石駅に着きました。一駅間がすごく長かったです。途中、廃駅をいくつか見ました。

駅に着くと、宿の人が駅に迎えに来てくれました。本日は「民宿カジカの宿」という民宿に泊まります。

詳細はこちら▼
【旅情報】北海道・落石|民宿カジカの宿と絶景・落石岬(2019年9月)

到着したらすぐ夜ご飯でした。夜ご飯は宿泊客全員と宿のご主人、みんなで食べます。この日は、バイク旅をしている60代の二人組の男性と、車で旅行に来た男性、ラッコの調査に来ているという研究者らしき男性2人、そして私の6人でした。

バイク旅に興味があるので、バイクでの旅の事を聞いたりしました。いいね~いつかやってみたい。まずはバイク免許をとらないとね。また、宿のご主人は福岡出身らしく、佐賀・福岡トークができました。でも北海道の方が長く住んでいらっしゃるので、北海道での生活も詳しく教えてくださいました。

ちなみに、ここ落石は夏でもヒーターをつける事があるらしい!!霧が発生するかしないかで、気温がぐっと下がることもあるのだとか。このような地域だから、気温が20℃になると「暑い」らしい。

さて。明日の朝は宿のご主人オススメの岬へ散歩しに行きたいと思います。



〈本日訪れた場所〉
浜中町
湯沸岬灯台
霧多布温泉ゆうゆ

〈本日の宿〉
・民宿カジカの宿

続き (2019年)北海道一人旅|5日目

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