東京都多摩市にある「サンリオピューロランド」には、ちょっと不思議なサンリオっぽくない?エリアが存在する。
エントランスからエスカレーターで下りていくと、ピューロビレッジに到着する。なんだか、炭鉱の入り口、それかドワーフの住む地下世界への入り口のようである。この時点で色々と不思議な気分になる。
ピューロビレッジの真ん中にそびえ立つのは、「知恵の木」というショーやイベントを行うメインステージ。ピューロビレッジなど館内の装飾は、「ピエロ」が初めて登場したとされている中世のヨーロッパ・ドイツの都市をモチーフとしているそうだ。
色相も、淡いクリアなペールトーンのようないわゆる“サンリオカラー”的なものとは真逆のような気がする。このちぐはぐさは一体何なのか。
そう感じるのは、ピューロランドが開演する前のハプニングに原因があるようである。
順調に進んでいたと思っていたピューロランドの開発。しかし、開園間近になってから、ピューロキャラクターが主役でサンリオキャラクターが脇役となっていることが判明したらしい。
どういうことかというと、完成間近のピューロランドは「ピューロキャラクター」を中心に出来上がってしまっていたのだ。そこから大幅に変えることは不可能だったため、そのまま開園するに至ったそうだ。
【ピューロキャラクター】
ピューロキャラクターとは、ピューロランドをつくったとされている8人の小人たちの総称である。
・キングハッピー
・トゥウィンクル
・トワイライト
・キャプテン
・ヤムヤム
・チックトック
・ティンカー
・メロディ
今ではその設定(?)は無かったことにしているようで、パンフレットにもWebにもその説明は見当たらない。
また、サンリオの辻社長がウォルト・ディズニーに感銘を受けたことがきっかけで、サンリオのテーマパークを作ろうとしていたことも要因かもしれない。平面的で凹凸の少ない描かれ方をするサンリオキャラクターとディズニーキャラクターとでは、やっぱり描かれ方の性質が違う。
しかし、後から作られたらしい施設は、ちゃんと“サンリオっぽい”のだ。ただ、このピューロビレッジエリアはすごくよく出来てるなぁと思うので、このままでいいんじゃない?と思ったりもする。
以下、ピューロランドのサンリオっぽくない?エリアの写真である。