「喋ること」が辛くなる

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時々、もう何も喋りたくないという激しい感情に支配されそうになる。

「喋ること」が昔から悩みの種だ。もっと言うならば「何か物事を説明すること」がとても苦手である。理論的に物事を考え、言葉を紡ぐこと。あとは、目から入った情報をそのまま言葉にして伝えることも苦手。語彙が出てこず、言葉が詰まる。つまりは、人と喋り慣れていないのだ。

言葉が、日本語がおかしいと、何を言っているのか分からない、的外れだ、などと言われる。

そういうふうに、自分の考えや思いが、相手にちゃんと伝わっていないと分かった瞬間、もう喋りたくないと強く思うのだ。私が喋ってもどうせ無駄、何も相手に伝わらないのだと。そう思うと、胸が張り裂けそうになって、そして心が不安定な時は、「どうしてみんなできるのに、私はいつまで経ってもできないのだろう」と、わんわん泣く。みんなのように大人になりきれず、子供社会に1人取り残されたような悲しさと、できない自分への怒りを感じて泣く。

言葉がすぐに出てこないのは、考えすぎているからだと言われる。本当にそうだろうか?脳内の思考は迷ってばかりで、やっと完成した言葉を口という出口に運ぶのが遅すぎるだけのような気がする。つまりは、耳が痛い話、頭の回転が遅いということに尽きる。そんなわけで、私の口から言葉が出るまでに時間がかかるのだと思う。

もう本当に、普通に喋ることができる人が心底羨ましいです。私の頭の中は、いつも言葉になる前の感情に支配されていて、言語化へ向かう道のりは視界が悪い。砂嵐のような、なんだかモヤがかかっているような…そんな感じなのである。

苦手なことは苦しい。だから、まずは理論的に喋ることを意識して変わろうと努力しているが、まだまだ。そんな努力の最中、相手に上手く伝わらない失敗が続くと、ポキンと折れる瞬間がある。今日はそういう日だった。でも、脆い自分と向き合って、付き合って、投げ出さないよう背中を押してやらないといけない。もう本当に、頑張れとしか言いようがない。