入院日記|初めての手術, 口蓋扁桃摘出術

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2022年春、扁桃を摘出する手術をすることになりました。

2021年夏頃から「扁桃周囲膿瘍」という喉の病気を繰り返し、その都度入退院を繰り返しました。年明けにも、また扁桃周囲膿瘍になってしまい、三度目の正直ということで、ようやく摘出に踏み切りることに。。

健康な状態の時に手術する必要があるので、身体が万全な時は「扁桃、取る必要なくね?」とか思うんですけど、発症したらしたで「苦しい!痛い!キツイ!ツライ!早くとってくれ〜!」となるのは目に見えます。また、発症する度に仕事も休まなきゃだし、友人と約束したスケジュールも練り直し。自分以外にもむっちゃ迷惑かかっているし、入院費も毎回やられると馬鹿にならんし、生活にかなり支障が出るのです。

こういうことが重なって、手術に踏み切ったのですが、初めての手術なので、正直むっちゃ不安です。自分の体内から身体の一部が失くなるって、大丈夫とやろうか。子供の時よりも、大人になってから扁桃を摘出した時の方が、術後の痛みが大きいとも聞きます。



手術日前日。
午前中のうちに入院します。ちょっと憂鬱です。
が、家でやることが結構たまってて、結局徹夜して病院へ行った(幾つになっても自己管理ができない…泣)ので、ベッドに着いた瞬間爆睡していたみたいです。起きたらお昼になっていました。

次の日、朝一番で手術をしました。

手術室に入った時、軽〜くパニックになったような気がします。というのも、入院前日にあったお仕事・動物病院の動物ちゃんの手術の撮影をした時の光景を急に思い出してしまったのです。仕事中・撮影中は何とも思わないというか、仕事をするのに一生懸命になっているので、結構大丈夫なんですが…。後から冷静に思い返すと、人じゃなくて動物ちゃんの手術とはいえ、オペ室のほぼ前線にいたので、臓器とか、見えるものは見えちゃいます。

実際に自分が当事者?になった途端、広い手術室や異常に明るい光が急に怖くなってきたんです。血の気が引いていき、同時に意識も遠のいていく…。自分を保ちながら、なんとか手術台に横になります。全身麻酔を打った時、また急にどっと恐怖が押し寄せて来ました。「あ、なんか、発狂しそう」と直感的に察し、早めに目を閉じ深呼吸。無意識・無感覚になるのを待ちました。

次の瞬間、目を開けると手術は終わっていました。

「無事、終わりましたよ」と、先生が摘出した扁桃を見せてくれました。が、麻酔から覚めたばかりで焦点がどう頑張っても合わず、扁桃らしき赤い玉のようなものが2つ、ぼんやりとしか見えませんでした(笑)

また、あとで話を聞くと、手術中にイレギュラーな事が起きたようですが、無事に処置してくれたようです。感謝…。私の扁桃、最後までトラブルメーカーだったな…。

術後は、全身麻酔の副作用なのか、強い吐き気と頭痛がありました。これは個人差があるみたいで、同室の他の方は全身麻酔が気持ちよかった〜などと話していました(まじか)。強い吐き気と頭痛で、パソコンやスマホの画面をちょっと見ただけで気持ち悪くなり、数日間は病室の天井を見つめて過ごしておりました。あとは、舌の痺れが数日続いていましたが、もうほとんどなくなりました。

一方で、喉の痛みは不思議とそんなに感じませんでした。扁桃周囲膿瘍になった時の方がよっぽど痛くて苦しかったので、それと比べると、お茶の子さいさい!かもです。飲み込むときに「ちょっと痛い…」くらい。



術後5日目の朝。
看護師さんが病室の窓を開けながら「桜の花びらが窓にくっついてる」と。病室は6階ですが、桜の花びらが風に舞って、こんなところにまで来たようです。

2022年4月撮影|窓についた桜

今年は外で桜を見ることができなかったなぁ、と病室の窓から外を眺めています。退院する時には、もう葉桜になっている頃でしょうか。

2022年4月撮影|病室の窓から

扁桃を摘出した箇所には白いカサブタができてきました。
早く固形物が食べたい。唐揚げとか、焼肉とか魚のフライとか…白飯と一緒にがぷっと食べたい、と思う日々を過ごしております。

2022年3月撮影|術後のご飯, 流動食。