「日本の九龍城砦」と言われるウェアハウス川崎店。
11/17の本日をもって閉店。ゲームセンターとは思えない、凝った装飾や世界観がTwitterやInstagram等のSNSや、ブログ等ネット上で話題となっていました。閉店を惜しむ声も止みません。
私も友達と約一週間前に行って来ました。ただ、モヤっとしたんです。私もそうだけど、ゲームセンターなのにゲームしに来ていないし…。そして、そういう風に「群がった」自分にちょっとだけ失望。
今って、ネットの台頭によってInstagramやtwitterなんかで、いっきに拡散、そしてさらに話題になると、人がいっきに押し寄せる…という現象が世界中のあちこちで起きていると思います。
私は、知られ過ぎることでその場所の世界観が壊れることが一番悲しい。また、その他にも色々な問題が発生しますよね。
それ、どう思いますか?どう対策をすればよいのでしょうか?
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甲子園球場のカツ丼屋の話
北海道に旅に行った今年の夏、二風谷でお世話になったおばあさまに駅まで送ってもらっている車内で、甲子園球場のカツ丼屋が閉店した事を話しました。
神戸新聞NEXT|総合|老舗食堂の大盛りカツ丼 「インスタ映え」で苦渋の中止
食べ盛りな高校生のために作っていた大盛りのカツ丼。それを「インスタ映え」目当てに訪れた客が、「カツ丼〈大〉」を注文しては、半分以上残す事態が相次いだ。
私も写真を撮るのは好きだが、これは「情けない…」と思った。何のために、このお店の方はカツ丼を作ってたのだろう、と。「お金を払ったのはこっちだから、残すのもこっちの勝手だろう」とするその精神が貧しすぎる(皆が皆そうじゃないと思うけどね…)。
カツ丼だけじゃないけどさぁ、その背景にある「思い」が見えなくなっている人が多い気がして、心苦しい。
本当に来てほしい人が、来れなくなってしまった。
そして、私はどうだろう?と疑問が芽生える。この現象を見って、とても現代的な問題なのでしょうか。有名になりすぎる事で消滅することもあり、だからといって有名にならなかったら誰にも知られず、ひっそりと消滅してしまう…。
知ってほしいけど、知られたくない。
あぁ、PRの加減が難しい。とりあえず、今できる対策として、SNSやネットで広める人は、「どんな人に来てほしいか」でフィルターをかける。マナーもちゃんと記載。お店のルールを守れる人、お店側の事情を理解できる人…。
やっている方も、もちろんいらっしゃると思いますが、そういう意識がある人は、もしかしたら、まだまだのような気がしますね。たくさんの「いいね」が欲しい、有名になりたい、バズりたい、…その気持ちも、分かるけどね…。
私も、自分がオススメしたい場所には敬意を払って、発信したい。いいトコロだから、ぜひ色んな人に知ってもらいたいのですが、あえてフィルターをかける事も、必要な時代なんだと思います。
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私が「知られ過ぎちゃうのもどうかな?」なんて友達に話してたら、「でも、多くの人々の記憶に残りながら閉店できるのは、本当はきっと喜ばしいことなんじゃない?」と、諭されました。そう、本当は喜ぶべき事なんだよね、きっと。
さて、本日ウェアハウス川崎店が閉店しますが、平和に終わってほしいと願うばかりです。今回はこのへんで。