大人になっても好きなお菓子|リボン「北海道ソフト」

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祖母の黒い巾着袋の中には、黒糖飴やらカリカリ梅やらなんやら、個包装の色んなお菓子が入っていました。

幼い頃の私はお菓子が大好物でしたので、そのお菓子の入った黒い巾着袋目当てに、祖母の部屋に行っては「お菓子ちょうだい」とせがんでいました。

あんまり何度もせがむと、さすがに「もうのぅなった」などと祖母は言うのですが、それでも最終的には「こいが最後の1個ばい」と言ってくれるのでした。なかなか甘やかされて育っています。

その黒い巾着袋の中に入っているお菓子たちの中で一番好きだったのが、今回ご紹介する「北海道ミルクソフトキャンデー」なのです。

2021年撮影|リボン 北海道ソフト

公式サイトでは「北海道ソフト」が正式名称みたいです(株式会社リボン)。

初めて口にした時、あの濃厚なミルクの味に感動したことは忘れられません。最終的には「ばあちゃん、あの牛のやつば頂戴」と、このキャンディだけをせがむような孫に仕上がりました。

何が気に入ったかって、まずはあのミルキーな味。それから食感。キャンディなので、歯にくっつくのはありますが、それ以上に、噛めば噛むほど程よいソフト感・なめらかさになっていくのがたまらなく気に入っていました。

2021年撮影|リボン 北海道ソフト

それが「ミルクソフトキャンディ」という名にピシャっと一致している気持ちよさがあります。字面を見ただけで、なんだか美味しそう。幼少期の私は、その「お菓子の名前」とそのお菓子の「味・食感・匂いなど」が、しっくりくることが重要だったのかもしれません。

あと、牛のパッケージ、いいですね。おそらく、子供の頃に見ていたパッケージとほぼ変わっていないのではないかと思います。中の個包装を見てまず目を引くのは、このシンプルな白地にドンと入った「北海道」という文字、その下にいる牛さん。これも記憶が確かなら、デザインは変わっていないのではないかと思います。

2021年撮影|リボン 北海道ソフト

当時は漢字、読めなかったのですけど、少なくともこのシンプルなパッケージデザインは、幼少期の自分にとって「美味しいお菓子」の一つのシンボルマークとして機能していたように思います。


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年を重ねるにつれて、祖母の部屋へ通うことも少なくなり、お菓子をせがむことも無くなりましたので、「北海道ソフト」を食べることはだんだんと減っていきました。

「北海道ソフト」と似たようなミルク系のキャンデーやら飴玉やらなどは売っていますけれども、やっぱり「北海道ソフト」を食べたいワケです。ただ不思議なことに、食べたいなと思った時に限って、お店になかったりするんですよね。

しかし、ついにその商品とご対面できる日が来たのです。

とあるお店で買い物していると、お菓子の棚に陳列していました。

2021年撮影|リボン 北海道ソフト

一気に3袋、即買いです。

その時、お菓子を買う予定はなかったのですが、次いつ出会えるか知ったこっちゃないんでね。

実に数年ぶり、いや、それを食べていた記憶が幼稚園・小学校低学年とかなので、下手したら二十年以上の月日が経っているかもしれません。

久しぶりに食べた感想。
やっぱり、美味でした。
そして、懐かしい味がします。

甘いモノが大人になるにつれてちょっと苦手になってきたのですが。それでも、編集作業や絵を描く合間のような、脳を休める小休憩とかに食べると、補給された糖分に舌と脳は素直に喜びますので。

子供の頃と違うのは、好きなだけ買って、好きなだけ食べることができる、ということかもしれません。これは、自分に使えるお金を持った大人の特権やと思います。

一袋なんて、一日でペロリです。子供の時は数個しかもらえなくて、もっと満足できるまで食べたい!って思っていたのだから、そりゃそうなります。というわけで、最近はもっぱら「北海道ソフト」を消費する生活です。食べ過ぎ注意、ですが。

幼少の頃に好きだったお菓子が、今も変わらぬ味で食べることができるって、イイですよね。これからも製造し続けてほしいです。