リモートワークで家に引きこもっていることが多いので、散歩を始めることにした。
朝にやろうと思ったのだけど、だんだん気温が上昇していくので、結果的に暑くなるし、仕事中に眠たくなって支障をきたすので、夜を選んだ。
昼間は「ここ九州ですか?」というくらい気温が上昇する東京だが、夜は比較的涼しい方だと、個人的に思う。夜風が吹いている時もあって、なかなか過ごしやすい気候だと思う。
明るい大通りの一本道を、ただただひたすら真っ直ぐに進むだけなので、進む方向さえ間違えなければ、迷うことはない(と同時に、日本だからできるのだろうな、とも思う)。
7月の週に一度の会社への出勤日は、家まで歩いて帰っていた。と言っても、勤務先から家までは5キロぐらいだ。約1時間、ゆっくりテクテク歩いていると、気づいたら最寄り駅近くまできている。
学生時代、東京に住む友人が言っていたのだが、東京は「グラデーション」なんだとか。
学生卒業後に上京して、なんとなくこういう風に散歩をしていると、友人が言っていた「グラデーション」とはこういうことか、と感じながら歩いている。
ビルが立ち並ぶオフィス街から、だんだん空の面積が増えてきて、ある地点から一戸建ての家もボチボチ目に入るようになる。と同時に、飲食店も増えてくる。通りを歩く人の種類(?)も、サラリーマンだけではなくなってくる。場所によって、どんな層の人が住んでいるとか、そういう、「生きている町」のグラデーションを感じながら帰るのは面白い。
今は完全リモートだから、食料の買い出しぐらいしか外に出ないが、また夜の街を散歩したいなと思う。