今はとりあえず「なりきってみる」精神で

前回の投稿から時間が経ち、久しぶりに現れました。

2月は大学の卒業制作展をヒィヒィ言いながら終わらせ、3月は仕事と家を探し、しかしなかなか家や仕事が決まらないままで、少し鬱々した気持ちで日々が過ぎた。卒業式の確か2、3日前にやっと仕事を見つけ、大学を卒業。なんとも怒涛の日々。

さて、仕事に関してはほぼアルバイト。卒業後、活動の拠点を東京に移し、通勤が始まり…と思いきや未知のウイルスの影響でリモートワーク。家で仕事をし、絵を描く毎日です。

パッと見、画家業よりライターアシスタントの方が収入はだんぜん多いですが、こちらはあくまで副業。本業は画家であると自分や周囲の人々に言い続けています。

Twitterでそんなことをつぶやいたところ、「ベルリンのアーティスト達はレストランなどでバイトをしながらも、自らの肩書きを持って“アーティスト”と言っている」、だから「その精神素敵」とフォロワー様が言ってくださいました。

自分が情熱を注げるモノがある。肩書きがある。その精神でいるから、「芸術の学生」でなくなった今も、誰にも言われることなく制作を続けられているのだと思います。まだ1ヶ月ちょっとしか経っていませんが。

正直なところ、卒業したら画家として活動すると言っていたけど「本当に絵を描くのだろうか?絵を描く時間やお金を自分で作り出せるのだろうか?」と疑問。引っ越した家はめちゃくちゃ狭くて、絵を描くのも一苦労。油絵の具を出して用意するのもメンドくさいと思ってしまう。「私の絵なんてどうせ…」と思ってしまう。

でも、そう思う度に、自分が一生をかけて情熱を注ぎたいモノや肩書きを思い出して、無理矢理にでも自分を「何者か」に変身させます。現実味がなくても「それ」になりきってみる。そうすることで「ただのフリーター」から「“私”という名の画家」になり、そして「絵を描くこと」が「私がやらなきゃいけない仕事」のように思えてくるんだと思います。

今はこの精神を自分の支えにして生きています。とりあえず。

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