確か小学4年生の時、「2分の1成人式」に向けての学活の時間。「自分の名前の由来を聞いてみよう」という宿題がありました。
「そういえば」と当時の私。自分の名前の由来を知らなかったな、と。結構ワクワクして両親に聞いたのですが、返ってきた答えがこちら。
「響きが良かったから」
なんじゃそりゃ!そがんことってある!?と、小4の私、がっかり。では、その名前はどこから来たのかを尋ねると、父親の好きな歌手が「みもり」という名前で、その人の名前の響きが気に入っていたらしい。
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その歌手の名前は「遊佐未森」さん。本名は確かアキコさん?だった気がします。「未森」は芸名ってところでしょうか。
曲はカップヌードルのCMで使われた『地図をください』が有名です。
「この人だよ」と、曲を父親が聞かせてくれた時、「え!この曲!」となった私。それもそのはず。小学生の時使っていた私のミュージックプレーヤーに、父親が勝手に好みの音楽を入れていた、その一つ(笑)。
その時使っていたミュージックプレーヤーは、歌手名や曲の名前は表示されない、ただただ音楽を聴くだけの機器だったので、彼女の名前は知らなかったのです。
そして、小4当時の自分のマイブームがまさに『地図をください』であり、その曲を繰り返して聴いていたのだ。
当時のミュージックプレーヤーに入っていた他の歌手の歌とは違って、透き通った高い声で、歌の序盤から最後まで歌い続けるそのスタイルに、惹きつけられていたのです。彼女の歌声は聴いただけですぐに分かる独特の個性があります。また、小4の私は他に少年聖歌隊の聖歌を聴いたりしていたのですが笑、神秘的な高音に惹かれていたのかもしれませんね。今もそうかな。
ただ、同年代で彼女の曲を聴いたことがある人、ましてや知っている人なんていなかったから、友達には彼女の曲の話はしたことがありませんでした。
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自分の名前の由来がとある歌手の名前と知った私。当初は半分ショック(由来が思ったより軽かったショック)、半分嬉しいという気持ちでした。
名前の由来は、「こんな子であってほしい」という理想や願いが込められてることが多いと思います。私の場合は、彼女の曲を発掘するように、自分で自分を発掘していこう、という由来に、自分で勝手に決めました。
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ぜひ、遊佐未森さんの歌も聴いてみてください〜。