フィールドノートを振り返って。
◇◇◇
「有川港(中通島)」から「佐世保港」へ行き、レンタカーで「平戸」へ。今回は、元・隠れキリシタンのガイドさんに案内してもらった。昨日まで案内して頂いたカトリック信者のガイドさんと、語り方にどのような違いがあるだろうか。
田平天主堂

2018年05月13日、献堂100周年を迎えた教会。佐世保から来た観光客の方が、「普段は来ないが、世界遺産登録となった後に気になって、今回初めて来た」と言っていた。
◇◇◇

お昼ご飯。教授がどうしても行きたかったらしいお店。普段食べる「皿うどん」といえば、細い「パリパリ麺(ってみんな言っていた)」の上に餡がかかっているのがスタンダードだが、こちらは太麺!!
◇◇◇
生月町博物館 島の館
「隠れキリシタン」と「捕鯨組」の関係
捕鯨の歴史は縄文時代、約6000年前から。産業としては江戸時代からで、伊勢湾から始まる。捕鯨の季節になると、各地から出稼ぎや雇われで「生月」に多くの人が来ることになり、周囲の農村などから物資を供給してもらうことで、経済が回った。その中で信仰・宗教文化が維持されていく(ぶっちゃけ、信仰生活を続けるためには”お金”が必要なのだ)。
仏教、神道、そして「隠れキリシタン」の信仰を(同時並行的に?)熱心に信仰する人が多く、信仰的ボリュームが比較的大きい地域だったが、その背景には、それを支える大きな経済力(=漁業)があった。
◇◇◇
平戸市切支丹資料館
「隠れキリシタン」の祭具やメダリオンなどが展示してある。
お掛け絵
伝言ゲームのように描き手の観念が反映されて、和風化している。
ウシワキの森(ウシワキ様)
根獅子(ねしこ)集落にある「平戸市切支丹資料館」の後ろに広がる森。「おろくにん様」の祠などがある、根獅子集落に語り継がれる聖地。今でも、お宮参りなどで訪れる人がいるそう。
◇◇◇
だんじく様

海上から役人に発見され、斬首された親子の殉教地。今でも、船を使って海上からここへ来ることは禁じられ、山道を通って参拝に行くようになっている。
◇◇◇
「平戸・外海|隠れキリシタン を辿る(5日目)」へ続く。