ちょっと前に髪を赤に染めた。
髪を染めたのは約5か月ぶりだ。
赤に染めたと言っても「真っ赤ァ」ではなくて、ダルトーンの赤をベースにちょっと紫がかった、そんな感じの色にしました。
もともと、ブリーチして金髪になっていて、そして5か月分伸びた髪で頭頂が地毛の黒になっていました(つまりプリン状態)。そのため、上から染めた暗い赤紫は、イイ感じにグラデーションの効果を出してくれています。
中学生の時、アヴリル・ラヴィーンに憧れていた私は、いつか彼女みたいに髪を赤にする!と周りの友達に宣言していた(当時のアヴリル・ラヴィーンは金髪に赤のメッシュというヘアスタイルだった)。
また、自分の地毛は黒髪というよりは焦げ茶色で、光の当たり具合で明るい茶色に見えるのだが、実はそれが気に食わない。「黒なら「濡烏」みたいに真っ黒な髪にならんかい!」と思っている。直毛(私はクセ毛なんで)で青みがかった黒髪の人が羨ましい。
働けるようになって、自由に髪をいじれるくらいのお給料ももらえて、会社も髪色自由な場所を選んで…。大人の特権だ。嬉しい。
ただ、何かと手入れがめんどくさい色にしたな、と自分でも思う。赤系の色は色落ちしやすいのだ。福神漬けの汁みたいな色をしたピンク系のカラーシャンプーを使って、日々のお手入れが欠かせない。
◇◇◇
ある日、何気なく鏡で自分をみた時、ナゾの幸福感というか、高揚感に包まれた。
単純に、赤髪になれたことへの嬉しさやろうか?
見慣れない自分の姿に対しての高揚感やろうか?
化粧も何もしていない、どすっぴんで味気ない自分の顔と、まだ色落ちしていな暗い赤の毛先が揺れる。
ふと、Bebe Rexha の『Girl in the Mirror』を思い出す。
「自分の姿を嫌って、周りを気にしたりするのは、本当はもういやだ。鏡に映る自分でありたい。自分が自分でいることが気にならなくなりたい」
みたいなことを歌った歌である。リリースされた2019年からほぼ毎日のように聞いてきたが、なんとなく、歌詞の真意?を以前よりより深いところで分かりそうな、そんな気がした。
この赤い髪の女が、本当の私なのかは正直分からない。ちょっと奇抜な髪色にすることは、インスタントな自己表現で、個性的になれる、という部分もあるだろう。
いつか、黒髪の素の自分を見て幸福になる日が来るかもしれないけど。ま、でも鏡を見るだけで毎日気分がよくなるのはイイことだ(単純)。