今、成田空港の待合室でこの記事を執筆している(2019年9月1日現在)。
なぜ成田空港にいるのかというと、北海道を明日から一週間かけて一周する、一人旅をするためだ。フライトまで時間がヤバいほどあるので、大学1年から今までの一人旅で、自分が何を考えて、どういう旅のスタイルを好んでいるのか分析する時間にあてようと思って文を綴っている。
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大学生になったら、日本を一人旅しようと考えていた。
学生時代、夏休みまでにお金を貯めて一人旅へ、また一年バイトして一人旅へ。私は、そんなことを繰り返す学生だった。また私の場合、旅をすることは制作に繋がることが多いこともあって、意味があるもののように思えていた。
ちなみに海外一人旅は、まだ自分にとって敷居が高い存在で、国内一人旅しかしたことがない(2019年現在)。
・韓国
釜山と大邱。
中・高校生の時に絵画コンクールの賞(日韓交流)で行った
・中国
上海、北京、呼和浩特
馬に乗りたくて…同じような志のある友達と行った。
の2か国は、ツアーでなら行ったことがある。いつか、海外一人旅もやってみたいね。
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日本を知りたい
これが、大学時代に一人旅をした一番の理由だと思う。
「自分の住んでいる国が、どんなところなのか知りたい」
純粋に、ただそれだけの理由。
高校を卒業するまで、佐賀県と九州各県しか行ったことがなかったため、それ以外の地域を見たい!と思っていた。そして、九州出身だからか特に北国に対しての興味がとても強い。北にいけば行くほど未知の世界のような気がする。
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そして大学4年の夏休みに、大学生活のシメとして北海道を旅する、と大学入学前から決めていた。
なぜシメが北海道なのか…。それは一番長く滞在するのにもってこいの場所なのではないか、という自分の勝手な考えが大きな理由かもしれない。
ちなみに、初めて一人旅をしたのは江ノ島・鎌倉で、そこで一泊。そこからだんだんと宿泊数を増やしながら移動距離も増やしてきた。
去年(2018年)、5日間かけて日本海側を旅できたため、「よし、これなら来年は北海道いけるな」と確信。今回の北海道の旅・滞在期間「7日間」というのは、私の中では一番の長い日数となる。
というかんじで、今回のこの北海道の旅は、私の中にたくさんある小さな夢・目標の一つなのだ。大学生で行く一人旅の集大成とでもいうか。
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旅支度・計画の立て方
どちらかというと、綿密に計画立てる方だと思う。行き当たりばったりというのは少ない、多分。
泊まったゲストハウスや観光案内所で知った場所に「時間があるから行ってみようかな」と予定を足すこともあるし、逆に予定を減らすこともあるが、基本的に出発前に計画したことしかやらないし、行かない。
言語が通じる国内であっても、とにかく不安だったりする。
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当たり前のことだが、特に時刻表は念入りに調べている。しかし、目的地の情報はあまり調べずに行くことが多いかも。ちょっと偶然性みたいなものを期待しているのだ。
何でも自分で決めることができる一人旅だからこそ、気ままに決める選択の自由さが魅力。同時に、全部自分で管理する必要がある。あと、やっぱり頑張って貯めたお金を使って遠方へ行くから、とにかく損したくない、という気持ちが働いているみたいだ。
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食事
自分の中の優先順位で「食」はけっこう下の方にある。
基本、食事はコンビニおにぎりを1個か2個、そしてお茶、以上。
ここでしか食べることができない料理、みたいなものにあまり興味がない。いや多分、興味はあるのだが、外食はお金がもったいない、と思ってしまうのだ。余裕ができたら、外食もするようになるのだろうか。
しかし以前、金沢に行った時、金沢出身の大学の友達が「金沢行くなら魚を食べろ」とすすめられ、その時ふらっとはいったお店のお寿司が、(安いのに!)めっちゃくちゃ美味しかった!あら汁もおかわりタダ。こういうラッキーな事もあるから、たまにはいいかな~とも思っている。
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リュックとウエストポーチ
普段使いのリュックに着替えなどを入れ、ウエストポーチに貴重品を入れるスタイルでいつも旅にでかける。夏の国内旅だったら、これで一週間は大丈夫。
荷物が多いのがいやで、なるべく軽量化を試みている。いかに「身軽」になれるかが私にとって最重要項目なようだ。
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ノートとボールペン
ノートはB5サイズくらいのをいつも持っていっている。
そのノートには、たまに駅や観光施設に設置してあるスタンプを押したり、電車の中でふと考えた事を殴り書きしたり、お絵描きしたり。
ボールペンを選ぶ理由は、絵を描く時にハッチングで陰影をつけやすく、文字を書く時も鉛筆のように指で擦ってしまっても、ボヤッとならないから。
しかし、今回はこのnoteに旅の記録をしていこうと思う。絵も、前はノートに描いていたが、最近は描いていない。まぁ、学校でいつも描いてるため、飽きてるのかもしれない…。
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移動手段は電車・徒歩、時々バス
車の免許を持っているが、一人で運転する自信がない。
だから基本的に、電車・バス・徒歩圏内でいける観光地しか行けない。徒歩は、「5kmくらいだったらまぁ、歩いてもいいかな…」と思えるくらいのメンタリティになった。
歩きだから見える景色もあるのだ。車だと絶対気づかないような景色を見ることができるから、徒歩しか交通手段がない!となっても結構ポジティブに考えられるようになったような気がする。
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一眼レフとスマホのカメラ
一人旅を始めた最初の頃は、一眼レフで写真を撮りながら旅しいた。そんなに大きくない、ミラーレスのカメラ。しかし、だんだんと使わなくなっていった。というより、使い分けるようになった。
やはり、どんなにコンパクトカメラであっても、カメラの充電器の存在が、1つしかないリュックの中でけっこう邪魔なのだ。また、スマホの方がすぐに起動して撮影でき、(あんまりやらないけど)SNSにもすぐに投稿できる即時性がある。
スマホのカメラの機能は、どんどん進化してるし、一眼レフにも劣らない。露光調節もスマホは勝手にやってくれるし、夜景だって最近のはキレイに撮ってくれる。ピントも簡単に合わせることができる。
しかし、雄大な風景や人物の近景写真は、一眼レフの方がいいなと感じている。だから、雄大な景色(山々や海など横に広がるもの等) は一眼レフで撮って、それ以外(食べ物とか)はスマホで撮って使い分けている。
色合いに関しては、スマホで撮った写真を、一眼レフで撮った時のような、自分の好きな色合いや構図に加工する技術が上達したような気がする。普通に無料の加工アプリを使って、スマホ上でちゃちゃっとやっちゃう。
しかし、今回の北海道旅行ではついに一眼レフを家に置いてきた。スマホのカメラでどこまで撮れるか見ものだ。
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野宿はしない
野宿したことないが、野宿できる自信はある。
一応、生物学上は「女」なので、いくら安くすむとはいえ野宿はかなり危険だから「私ならできそう」と思っていてもやらない。
あぁ~こういう時、イカつい大男だったらなー!と切実に思う。男でも野宿は危険だと思うけど…。
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ゲストハウスでの過ごし方
宿泊でいつも利用するのはゲストハウスのドミトリー。
人との交流とかはどうでもいいと思っている人のため、チェックインしたら即お風呂に入って、ドミトリーの中に籠って日記を書いたり、写真を整理したり、明日の予定を確認したり、ダラダラしている。
銭湯が近くにあったら行ってみたりもする。そして、夜12時までには寝る。早朝に起床してゲストハウスの周りを散策、出発というかんじだ。
ご飯は、コンビニが近くにあったら100%コンビニおにぎりになる。飲み物はゲストハウスが提供してくれる所もあるので、それを頂くことも。
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観光の目玉の場所よりも…
ちょっとマイナーな所を選びがちなところがある。人が多すぎてもいやだし、マイナーすぎて少なくても不安になるが。
「○○の観光地といえばココ!」みたいな所は、一人旅で行くと私の場合は興ざめしやすい。
そう思う理由は、有名な観光地だと一般的にはアクセスしやすく整備されていて観光しやすいから、「もしかしたら今後また行くときがあるかも」「友達と行くことがありそう」とか思ってしまうから。
あと、単純に一人だとそういう所って楽しくないと思うことが多い。一人旅だから楽しいなと感じる場所と、友達や家族や恋人と来るから楽しいと感じる場所があると思う。
だから、私は京都に行ったとこがない(勝手ながら、旅=京都のイメージがある。北海道もそうかな?)。それは前述したように、今後でも行けそうだなと思う場所だから。友達と行った方が楽しいと思うから。
おばあちゃんになったら地区旅行とかでツアー組んで行ってそうじゃん?一人旅へ行くんだったら、お金はないけど時間と体力だけはあるぞ!という今だからこそ行ける場所に行こうかな、と考えている。
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何も買わない
必要最低限のもの以外買わない。お土産もあまり興味がない。
たま~に気に入った民藝品を買うこともあるが、それは本当に稀。お目当てのものがあれば買う。
今まで旅で買ったものといえば、大学1年の時。日光を旅したときに店の前で作業している彫物師のおじいさんとちょっと話したときに「あ、これいいな」と思ったものを、まけて売ってくれた日光彫りの入れ物。あと、笠間焼きのお皿…くらいか。
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遺書らしきものを書いてる
無事に帰って来られるか分からないから、何かあるかもしれないから、特に遠方へ行くときは遺書らしきものをノートに書き綴っている。中身はだいたい自分の私物をどうこうしてほしいとか、とかそういうかんじ。結構短め。
私は、普通に生きてるって事が、ものすごく、すごいことなんだなぁと思うことがよくある(語彙力)。
明日死なない保証なんてない。予期せぬ突然の事故が起こるかもしれない。でも、今日もなぜか無事に生きてる、不思議だな。なんかそんなことを考えてしまう。
遺書らしきものを書こうと思う理由は、やはり父がなにも言わずに急逝したのが大きいかもしれない。父が亡くなった後、遺品整理がものすごく大変だったのだ。
この書類はどうしたらよいのか、これは解約すべきか、これは捨ててよいのか、あ~もう!教えてくれ!と、母と共に頭を抱えた。今も悩まされることがあるが。
しかし、当時は頭を使う作業をしなきゃいけないのに、精神的にまいっている状態だから、作業に全く身が入らなかった。だから、「これはこうしてね」と記すことで、遺族が少しでも何も考えなくて作業できる時間をつくれたら、と思っている。落ち着いたら頭を使う作業したりとかね。
もちろん、頑張って生きて帰ってくるつもりだ。
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マンホール
いつからマンホールの写真を撮り始めたか忘れてしまったが、毎回ご当地マンホールを探すようにしている。自分の中でミッション化している。
何回も探していると、どこらへんにあるのか検討がついてくる。例えば、大きな駅では大通りの綺麗な道では、マンホールもそれに合わせていることが多いため、見つからないことが多い。だから少し歩いた先や、大通りからちょっとそれたところへ探しに行く。
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ざっと思いついたことを書いてみたが、「どれだけ身軽にできるか」に重点をおいてるんだなと気づいた事が、新たな発見だなと思った。
あと、一人旅は好きだが、同時にものすごく不安と緊張だらけだ。
周りからすると、ふらっと出掛けているようにみえるらしいのだが、その前に実は綿密な計画を立てる。…こう見えて、慎重にやっているつもりだ(いや、やっぱり側から見ると唐突すぎるのかな)。
とにかく、家に帰ってこれるか不安だから、不安要素はなるべく旅に出る前になくしたい。情報収集は大切だ。また、もしスマホが使えなくなったら、という事も考えて、紙に必要事項のメモをとっている。宿の連絡先や、電車の時刻など。スマホと紙媒体による情報の二重保険だ。
緊張しつつ、まあどうにかなるでしょうと思っている部分もあって、いいあんばいだろう。
これからも一人旅は続けるだろうが、また五年後とかに振り返ってみると、「大学生の頃と比べると、一人旅が上手になったなぁ」とか思うんだろうか…。五年後とかに、このnoteをまた見ることにしようと思う。