ぜんぜん、風邪なんてひかない自分。
しかし、最近は過酷な仕事が続いたこともあって、体調を少し崩していました。
直射日光が容赦なく照りつける外での仕事に始まり、冷房が効いた室内での長時間の仕事…。この温度差が身体に毒となったのか、久々に風邪を拗らせてしまいました。特に、喉がやばいくらい痛い。
ただの喉痛で終わっていればよかったのですが…。
最初は本当に、喉の痛みだけで熱もありませんでした。喉の痛みを抑える薬(市販薬)で数日をやり過ごしていましたが、徐々に熱も出るように。でも、解熱剤(市販薬)を飲んだところ、一気に体調はよくなった!…普段だったらこれで終わりなんですけどね…。
なぜか、右側の喉の痛みと腫れだけはしつこく残り、なかなか治りませんでした。
ここからが早かったです、症状が進むのが。
右側の喉の痛みはもちろんのこと、右耳の痛み、右側の顔の筋肉がうまく動かない(顔面麻痺?)、口が極端に開けにくい・喋りにくい、などの症状が、ものの一晩で現れました。
さすがに、これは市販薬では手に負えないレベルだと悟り、町の耳鼻咽喉科へ。
じゃァ喉を見ましょうかと診察が始まりました。しかし、痛くて口が開かない私の様子を見た途端、先生の顔色がサッと変わります。
「ちょっとヒドイね〜!扁桃腺の周りに膿が溜まっているみたい。注射して抜くしかないね」
「!!!」
あまりの急激な展開に、心の準備が追いつきません。動揺が隠せません。そりゃァ、膿が溜まっていると聞いたら抜かなきゃだよなとは思いますが。
仕方ない。早く治したいし。じゃァやってください、と心に決めて座り直します。
これが本当に、痛かった。
もともと痛い痛いって言っている場所に、膿を抜くためとはいえ、針をぶっ刺すのだから。この世の痛みとは思えないくらいの痛み。傷口に塩をぶっかけているのと同じである。
お情け程度の麻酔をかけてはいるのだけれど、それでも痛くて痛くて。涙がボロボロこぼれ落ちます。待合室で順番待ちしていた時、診察室から子供が泣き叫んでいるのが聞こえていたのですが、…私もその子みたいに今、泣き叫びたい(泣)!!
痛みに耐えたのに、その日取れた膿はチョットだけ(泣)。また日を空けて来てと言われます。またやるんか…。憂鬱である。
「その間に何かあったら、これからこの病院は休院日挟むから、大学病院とかの救急科に行くしかないね。仕事はもちろん、休んでね。あなた今普通じゃない状態だから。扁桃周囲膿瘍って言う病気になっていて、普通だったら即入院。あなたは入院レベルギリギリだからね」
「はい(掠れたか細い声)」
「副作用出るかもしれないけど、薬も倍出すから。処方されたらすぐ飲むんだよ」
「はい(掠れたか細い声)」
そんなこんなで、家に強制送還されました。
その日は言われていた薬の副作用なのか、数年ぶりに39℃の高熱が出ました。夏でよかった、冬やったら凍えてたわ、なんてことを呑気に思っていました。
さて。
ポカリとおかゆのみで数日を過ごし、膿を抜く日がやってきました。
その間に、扁桃周囲膿瘍のことを調べたり、治療体験談を読んだりしていたのですが、知れば知るほど恐怖である。特に治療。ひどくなると切開してガーゼを詰め込むらしいのだけど、詰め込む時と抜く時に、大人も泣き叫ぶほどの強烈な痛みがともなうのだと。
もうヤダヤダ!怖すぎる!早く治って!!
病院に対して恐怖心を抱いたのって、幼少期ぶりである。
この日も想像通りの痛さでしたが、注射器5ccたっぷり膿が抜けました。
気持ちのいいくらい、大量に。
こがんもたくさんの膿、喉のどこにあったとよ…。
「仕事、今から行こうと思っているんですけど」
「えっ!ダメダメ!何言ってんの!これって繰り返しやすいんだから、まだしばらくは安静にしとかないと!」
というわけで、またもや再・送還。
今はだいぶ治ってきましたが、まだ少し膿があるので経過観察です。仕事はするなと言われいていますが、何もしないってのもストレスなので、家でできる仕事したり、黙々と絵を描いたりして過ごしています。
私が仕事を休んだ週はスケジュールがキツキツだったので、同僚にとんでもない迷惑をかけてしまい、申し訳なさでいっぱいでした。仕事も覚えてきて、確実に進んでいたはずなのに、2歩下がった気分でもどかしい。
普段風邪をひかないからこそ、ただの喉痛や風邪だと軽く見てしまったところが今回の失態。身体が資本の仕事だからこそ、体調管理は若いうちからしっかりとしなきゃなと学びました。
で、こちらの味噌カツ鍋は喉の痛みがひいた時に食べたもの。今まで散々おかゆ食べてきたので、なんかもう、コッテリしたものが食べたい!という身体からの要望。久しぶりの食事に満足!