【個展 -風-】
場所|筑波大学アートギャラリーT+(ティータス)
期間|2017年9月4日(月)~9月8日(金)
時間|9:00~18:30(休館日|土・日・祝日)
※学内の行事・事情により、平日でも休館になる場合があります。
入場料|無料
大学1年生の春休みに訪れた福島県・宮城県、そして故郷・佐賀に帰った時の記録。「風」をテーマに描いた作品群です。
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福島県・宮城県の一人旅、そして佐賀への帰省の後、何か形に残したいと考えていました。構想・作品制作の後に展示という形で発表することに決めたのですが、形にするまで5か月以上の時間がかかってしまいました。遅ればせながらの発表となります。ちなみに、学内ではありますが初個展となりました。
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遠すぎてよく見えなかった東北、行って感じた「風」。
近すぎてよく見えなかった故郷、帰って感じた「風」。
プロローグ
東日本大震災から6年目となる時期に 宮城県と福島県を訪れた。
現地に訪れることで、テレビやスマホの中の、ミニチュア化したような現実味のない感覚を振りはらいたかったからだ。
数日滞在していた石巻では、震災後にボランティア等で訪れた人々が、その後 復興の手助けをしたいという思いで他県から移住・起業していると聞いた。そのような人々と、地元の人々が混ざり合った街だと思った。新しい風が吹いていた。
その後、佐賀へ帰省した。
「何もない」から出たくて出たくて仕方がなかった自分の故郷。そこで自分が完結してしまうのが嫌だった。
時を置いて戻った地元は、やっぱり何も変わっていなかったが、地元を見つめる自分の意識が変化したように思われる。佐賀のあちこちを歩き回ってみると、以前は自分との距離が近すぎてよく見えなかった光景が見えてきた。絵の全体を見るために、距離を置くのと同じことをやっているのだと思った。「何かあるはず」と発見を試みる能動的な自分がいた。
自分を作り上げた一部である故郷の環境は生きやすいが、時に私を苦しめる。でも、私の求める答えはそこに多く集結しているよう。懐かしい風が吹いていた。
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展示記録写真
(写真)
2017年09月撮影
(写真)
2017年09月撮影
(写真)
2017年09月撮影