父方の祖父が88歳の米寿で、かつ祖父母の結婚60周年となった今年。
80年以上生きているこの二人にプレゼントあげるのは、正直すご〜く悩む。
お祝いのプレゼントは何がいいかなと悩んで、芸術の大学生らしく(ちゃんとやっていますよという意味も込めて)結局、版画作品をプレゼントしました。
叔母達の方は、「お誕生日新聞」なるものをプレゼントしていました。
こんな粋な商品があるのですね!
最近、自分も10年前・小学生時代とかの出来事や流行を懐かしめるような感覚を覚えるようになったナァと感じるけど、祖父母はもっともっともっと、でしょう。
「麻洋服の洗濯法」!
起承転結がよくわからない四コマ漫画!
戦前・戦後を生きてきた二人と、世の激動が分かるこの「お誕生日新聞」を見てると、やっぱり彼らを「88歳」とか「お年寄り」とか「高齢者」などの一言では語れないものがあります。
もっと言えば、それぞれの人生って、究極のマイノリティなのかもしれません。
二人は、[モノが全く無い時代]から[モノが溢れかえる時代]の両方を生きてきた。
私のような、恵まれた時代に生まれ、それが当たり前と思っている人に対して、いつも口には出さないけれど、もの申したいことは二人ともあるようで。
こうやって、帰省して親戚中が集まっている時なんかは将来の話なんかになるのですが、私が夢を語ると「あんたの考えは甘い」みたいなことを言われます。
そういうのって、身近な人物からの指摘ゆえに、なかなかそれを受けとめきれずに「今の時代はまた別の大変さがあるんだい!」なんて言って反発したりしちゃいます。
しかし、私はまだまだお子ちゃまな部分が見え隠れする半人前であるがゆえに、その指摘はあながち図星だったりするわけで(笑)
早く、心配させないくらいに自立したいと思った夏の帰省でした。